2つの発達◯◯
公開日:2020/12/14
志学ラボ、塾長の渡辺悠希です。
「発達障害」と「発達特性」という2つの言葉。
私は、前者の言葉は使わずに、
後者の言葉を使った方がよいと考えています。
「発達障害」とは、大きくは、次の3つです。
①ADHD(うっかりミスが多い、落ち着きがない)
②ASD(人間関係が苦手、こだわりが強い)
③LD(読み書き計算が苦手)
上記のカッコの中の特徴は、
多かれ少なかれ、誰にでもあるものです。
そして、平均よりも下の場合に、
障害という言葉を使っているに過ぎません。
また、すべてが平均の人間など、
この世界に一人もいません。
誰にでもあるのであれば、
その人の特性として捉える。
「発達特性」という言葉を使った方がよい。
私は、そのように考えています。
ここで、「発達障害」と「発達特性」、
両方に入っている「発達」という言葉について。
「発達」とは、
人間が誕生してから死ぬまでの
心身、および、社会的な
「成長」のことを指します。
発達の特性によっては、
成長する「タイミング」が人によって異なります。
また、「どれくらい」成長するかも異なります。
そして、これらは、
「努力」とは別の側面があります。
こうしたことから、
私は塾生の親御さんに、
次のように伝えています。
「お子さんのことは、
◯受験までの期間ではなく、
◯5年、10年、
◯さらに長期的な視点で、
◯見守ってください」
私の場合は、
話す能力、書く能力が高まったのは、
20代中盤からです。
30代になってから
できるようになったことも、
たくさんあります。
そして、死ぬまで
できるようにならないことも、
たくさんあるでしょう。
それでも私は、
多くの人の力を借りて、
楽しく生きています。