小話:二人の大工
公開日:2016/09/09
塾で生徒に、「二人の大工」という小話をしました。
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二人の大工がいました。
二人は、夏の暑い日差しの中、
汗を流しながらレンガの家をつくっていました。
この二人に、自分の仕事について聞いてみました。
ひとりは、言いました。
「仕事だから、仕方なくやっています。」
もうひとりは、次のように言いました。
「この家に住む家族が50年後、100年後も、
喜んで住めるような家をつくっています。」
この二人は、レンガを積み重ねるという同じことをしています。
それでは、この二人は、何が違うのでしょうか?
・・・
上の問いかけをすると、生徒は答えてくれます。
「何のためにやっているのかが違う。」
この小話は、「何のために」という
目的が大切だという小話です。
しかし、それだけではありません。
続きがあります。
生徒に、次のように話しました。
・・・
もちろん、「何のために」という目的が
明確な方がよいのは確かです。
しかし、二人の大工とも、
家を建てるという結果を残すことはできます。
これを勉強の話に置き換えると、
勉強に気持ちが乗らなかったとしても、
勉強を「やる」ことで結果を出すことができます。
「何のために」という目的も大切だし、
「やる」という行動も大切。
どちらも大切なんです。
・・・
私は生徒たちに、
「何のために」という学習の質と、
「やる」という学習の量、
両方を高めるサポートをしています。
学習の成果は、質と量で決まります。