勉強は役に立つか?
公開日:2025/05/13
家庭でお子さんから、
「勉強をして役に立つの?」
という質問を受けた方は
多いのではないでしょうか。
塾で生徒からも、
同様の質問がでることがあります。
そのときに、
どのように答えるかは、
ケースバイケースです。
より具体的には、
・その生徒が何年生なのか?
・勉強が嫌だから質問をしているのか?
・純粋に質問の答えを知りたいのか?
・子供が発した「役に立つ」のイメージは?
その生徒の状況に応じて、
どのように回答するかが変わります。
今回は、ある生徒からの
質問の事例をお伝えします。
その生徒は小学6年生で、
算数で「対称な図形(線対称・点対称)」
の学習をしていました。
そこで、この生徒から次の質問がありました。
「対称な図形って、学んで役に立ちますか?」
この生徒は、算数は嫌いではありません。
むしろ、算数は好きで得意な方です。
純粋に、学んで役に立つのかを
知りたかったようです。
そこで私は、次のように伝えました。
・・・
「役に立つ」には2種類あります。
①直接、役に立つ
②間接的に役に立つ
例えば、算数の計算を学ぶと、
買い物のときに役に立ちます。
それに対して、
中学校や高校の数学は、
「考えるトレーニング」になります。
これは、間接的に役に立つの例です。
質問の「対称な図形」が役に立つかですが、
どちらかというと間接的に役に立ちます。
・・・
このように、「役に立つ」を
「直接」と「間接」にわけて説明することで、
この生徒は納得をしてくれました。
「勉強は役に立つか?」
という問いの答えは無数にあります。
今回の例で言えば、「対称な図形」が
直接、役に立つ場合を伝えることもできます。
大切なことは、対話を通して、
子供の心に向き合うことです。
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